根が太く、冬でも緑を絶やさない松は、その千年とも言われる長寿の中で、四季を通じて葉の色が変わらない処から、心変わりせず神が宿るのを待つ吉祥木として尊ばれてきました。悪縁を寄せ付けない針状の形をした松の葉は、他の木の葉と異なり、二股に分かれた直線が葉の元で一点に結ばれた形で表現されます。平安時代から様々に意匠化され、近くに勇壮でしっかりとした根が張った松の木が茂っている、吉の兆しの証として慶ばれました。
室町期に生まれた、書院造の頃より現代まで息づく襖(ふすま)に使用する紗紙を使って、ブックカバーを製作しました。使い込むうちに手なじみが良くなっていく過程をお愉しみください。

 
商品サイズ W300×H155mm
素材 室町紗紙
入数 1枚入
包装 OPP袋包装